2026.01.01

年頭のご挨拶

 皆様 明けましておめでとうございます。サナメディ代表の内田毅彦です。
 サナメディは本年4月から第15期を迎えます。本格的に医療イノベーションのインキュベーターとして稼働始めてからは14年目となります。
 昨年も、多くの新しいシーズや、コンサルティングサービスのクライアントの皆様との出会いがありました。中にはとても有望でこの先に大いに期待が持てる医療イノベーション案件がありました。年々、有望案件が増えてきていると感じます。
 サナメディでは、近年注力して手がけていたClass IV医療機器に関して、発明者の医師と新しいスタートアップを創業し、シリーズA資金調達3.5億円を完了しました。来年には大型公的研究費の獲得を目指しており、それを足がかりに国内では稀有な植込み型Class IV医療機器のグローバル開発に邁進したいと考えています。
 また、以前からご支援しているスタートアップの保険償還についても進展がありました。同社の展開している医療機器が、中医協・保険医療材料専門部会において、チャレンジ申請の権利を獲得しました。事前の申請準備から実際の保材専部会にも参加させていただき、精一杯サポートした結果が結実し、とてもうれしく思っています。権利獲得は入口でしかありませんが、大きな前進ですし、自分自身もまた新しい経験をすることができ、学びも大きいものでした。
 その他のポートフォリオにおいても、堅調に成長し、着実にエグジットに近づいている企業が複数あります。その一方で、いわゆる死の谷に落ち込みつつあり、苦戦しているスタートアップもあります。それぞれが、同じように頑張っていますが、時流や第三者の評価軸など、外部環境の影響もありますので、スタートアップの成長はそう単純ではないと、経験を積めば積むほど感じます。
 個人的には、ありがたいことに日本医療研究開発機構(AMED)や科学技術振興機構(JST)などの公的機関からお声がけいただき、政策やイノベーションの審査にかかる委員やアドバイザーを複数務めさせていただきました。日本の医療イノベーションのエコシステムは国の支援や様々な関係者のご尽力により、近年、相当充実してきたと思います。
 今年もサナメディは医療イノベーションの具現化に向けて、益々尽力したいと思います。前述のシリーズA調達を完了した医師とのジョイントベンチャーはサナメディの新しい形と捉えています。スタートアップの創業・立ち上げは事業計画立案、資金調達、CxO人材のリクルートなど、とても多くのやるべきことがあり、そのどれかが欠けてもうまくいきません。サナメディは発案者と上手に役割分担し、スタートアップの運営に必要なタスクに対し、適切に手当てをし、資金調達を含めて、軌道に乗せる役割を果たします。これができる組織はこの分野では決して多くないと思います。最近資金力のあるベンチャーキャピタル(VC)がカンパニークリエーションというコンセプトの元に、創業時から多くの資金を出資しつつ、多くの株式シェアを取得して共同創業の仕組みを作り出しています。サナメディの行っている共同創業もこのモデルに似ています。違いは、資金調達は基本的に外部からすることです。つまり資本に関しては、発案者側と利益相反がありません。二人三脚でイノベーションの具現化に取り組みます。サナメディのモデルは、これまで培ってきた自社開発、国際展開を含む自社事業の経験がベースにあるからこそできると考えています。サナメディの強みである、事業化・実装部分を生かして、今年も新しいチャレンジができれば何より素晴らしいと願っています。
 本年もご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

2026年元旦