2018.10.10

カルビー前会長 松本晃氏、国産の医療機器開発に取り組む~ (株)日本医療機器開発機構の特別顧問に就任~

 株式会社日本医療機器開発機構(本社:東京都中央区、代表取締役:内田 毅彦、以下JOMDD)は、この度、カルビー株式会社の前代表取締役会長兼CEO松本晃氏と顧問契約を締結したことをご報告致します。

カルビー前会長 松本晃氏、JOMDD内田毅彦

 松本氏は伊藤忠商事時代に39歳でグループ傘下の医療機器専門商社であるセンチュリーメディカル社に取締役営業本部長として出向され、着任後6年間で売上10倍を達成、黒字転換を果たされました。この活躍が認められ、その後ヘルスケアジャイアントであるジョンソン・エンド・ジョンソン(株)(以下J&J)にて15年間に渡り代表取締役社長、最高顧問を歴任しました。J&Jでは数字にこだわる経営により経常利益率を52%に押し上げ高い評価を受けるとともに、医療機器開発では薬事が大事という持論を早くから展開し、様々な形で国内医療機器業界の発展にも貢献されました。また、J&J退職後には外科医の待遇や労働環境の改善のための非営利団体を設立するなど、医療業界で数々の実績を残されています。その後は、経営者として2009年よりカルビー株式会社に代表取締役会長兼CEOとして招聘され、東証一部上場を果たしたほか、就任9年で連結売上高は8割増、営業利益率も3.5%から2017年3月期には11.4%に引き上げるなど経営を飛躍的に改善させ、プロ経営者として社会に広く認知されています。2018年6月からはRIZAPグループ株式会社の代表取締役に就任され、現在も多方面に渡り益々のご活躍中です。
 尚、上述の非営利団体の活動は、松本氏のJ&J退職金や企業からの寄付金でまかなわれているといい、松本氏の医療業界への貢献は計り知れないものがあります。
 経営、そして医療へ熱い想いと豊富な経験を持つ松本氏を顧問として迎い入れることができたことを、JOMDD一同、本当に誇らしく思います。
 松本氏にはJOMDDの国内医療機器産業発展に向けた活動に対して期待していただいており、それに応えるべく、JOMDDのビジョンでもある「日本発の医療イノベーションを世界に」を実現し、 医療の質の向上・医療産業界の活性化に貢献できるよう益々一生懸命に歩んでいく所存です。

■松本晃氏コメント
 今回ご縁があり、医療機器開発を事業とするJOMDDの顧問を引き受けることにしました。
 私は伊藤忠商事、そしてジョンソン・エンド・ジョンソンで医療機器のビジネスをしておりましたので、医療機器を専業とするスタートアップ企業の経営に携われることは大変楽しみです。これまで、日本からの医療機器はほとんど良いものが出てこなかった。医療機器開発というのは、いくつかのプロセスがありますが、プロセスのかけ算なのです。開発、薬事承認、マーケティング、販売、品質管理、そのうち一つがゼロでもトータルでゼロになってしまいます。様々なプロセスをよくわかっていないと簡単にはできないのです。当然、いい人が揃っていないと成功しない。JOMDDには内田氏を中心にいいチームができつつある。私が、このチームを正しいビジネスの方向に導いていくことが役目だと思っています。
 「頑張れニッポン!」といつも思ってきました。JOMDDの成功から、日本の医療機器産業の裾野が広がっていけば何よりだと思っています。

■松本晃氏プロフィール
RIZAPグループ株式会社 代表取締役
株式会社スシローグローバルホールディングス 取締役
前田工繊株式会社 取締役
インアゴーラ株式会社 取締役
米国医療機器・IVD工業会(AMDD)顧問
京都府東京経済人会 会長
地方独立行政法人長崎市立病院機構 副理事長
NPO 法人日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会 理事長
<略歴>
1947(昭和22)年 7月 20日 生。京都大学農学部修士課程卒業後伊藤忠商事に入社。センチュリーメディカル株式会社取締役営業本部長(伊藤忠商事(株)100%出資会社)、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル(株)エチコン エンドサージェリー事業本部代表取締役事業本部長、ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)代表取締役社長、同社最高顧問を歴任。2009年6月よりカルビー株式会社代表取締役会長兼CEOに就任。2018年6月退任後、同月RIZAPグループ株式会社 代表取締役に就任。

■株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD) 会社概要
日本のアカデミアやスタートアップ企業と連携し、医療機器製品等を事業化する国内初のインキュベーター。世界で勝てる国産製品を育てるべく、日本医師会や各大学との連携の他、神奈川県や神戸市等の地方行政の事業を受託するなど、全国の研究機関や企業に対して出資や事業化支援を実施している。これまでに疼痛治療用機器を開発している熊本発スタートアップ企業や、ロボット技術を利用してリハビリ機器等を開発している電気通信大学発スタートアップ企業等に出資・支援を実施している。

■本件に関するお問い合わせ先
JOMDD(株式会社日本医療機器開発機構)
TEL:03-6262-3322
FAX:03-6262-3022
MAIL:info@jomdd.com
広報担当:高畑、虞都